職場のいちいち確認する人の心理とは?対処法も紹介!
「○○課長への伝言、メールで送っていいですか?」
「この書類しまう場所ここで良かったですよね?」
というように、職場には自分で判断できるであろう小さなことでも、いちいち確認してくる人っていますよね。
何度も話しかけられると、自分の仕事が止まってしまいイライラしてきます。
どうして人に確認しないと気が済まないのでしょうか?
どう対処すれば良いのでしょうか?
この記事では、いちいち確認する人の心理とその対処法について紹介します。
目次
いちいち確認する人の心理
「そんなことまで確認する?」と言いたくなるようなことまで聞いてくる人は、何を考えているのでしょうか?
まずは、その心理から紹介していきます。
何も考えていないように見えて、聞いてくる人なりの事情や原因が存在します。
失敗を心配している
人間は大失敗をしてしまうと、次は絶対に失敗したくないという心理から過剰な反応をします。
いちいち人に確認してくるのは、過去に自分で勝手な判断をして失敗をしたことが原因の人もいます。
例えば、社外秘の資料をメールしてしまった人は、何か添付してメールを送るときに何度も人に確認をします。
事情を知っている人なら理解してあげられるかも知れません。
しかし、知らない人からすれば、何故そんなことも判断できないのかとイライラしてきます。
いつも指示待ちをしてきた
子供時代から社会人として働くまで、いつも指示待ちをしてきた人はなんでも確認をしてきます。
自分で判断してきた経験が少ないので、何をするにしても正しいのか迷ってしまうのです。
このタイプの人は、「この封筒開けてもいいですか?」というような些細なことでも聞いてきます。
抑圧的な親のもとで育てられた過去や、すべてを仕切りたがる上司のもとで働いた経験も原因となります。
もしかすると今の職場で、誰かが威圧的な態度で指示をしているのかもしれません。
自分で責任を取りたくない
細かく確認する人というと、一見責任感があるように聞こえますが、実はその逆の人もいます。
自分で仕事に責任を取りたくないという心理から、誰かに確認したという言い訳を作っておきたいのです。
「△△さんに確認したんですけど…」
という風に直接言い訳に使わなくても、(自分の判断ミスじゃない)と、心の中で安心したいのです。
このような考えは、任された仕事を自分がやり遂げるという意志の弱さが原因となっています。
自分で判断して良い基準が分からない
多くの人がいちいち確認しなくても仕事をこなしていけるのは、自分の中に判断基準があるからです。
・もし失敗しても自分でフォローできるから、聞かなくても良い
・以前許可をもらった事と、同じような事なのでもう一度聞く必要はない
というように自分で判断できる根拠があります。
いちいち確認してしまう人は、その判断基準が分かっていません。
そのため、周りからすると「そんなこと一人で判断できるでしょ。」ということも聞いてしまいます。
いちいち確認する人への対処法
いちいち確認してくる人への対処法は、悩んでしまいますよね。
いつも同じようなことを答えていると、自分の仕事が中断してしまいイライラしてしまいます。
かといって、「自分で判断して」と突き放して大きなミスが起こり、後で問題になっても困ります。
対処法としては、自分で判断できるようサポートしてあげる必要があります。
メモに書かせる
いちいち確認する人は、迷いながら不安を抱えて仕事をしています。
前に指示をされたことでも、自分の記憶だけが頼りでは不安になり、もう一度確認したくなってしまうのです。
それを防ぐために一度教えたことは、メモを取らせるようにしましょう。
そうすれば、メモを見て次回からは判断に迷うことなく自分で仕事を進めていくことができます。
相手に考えさせる
何か分からないことがあったら、すぐ人に聞く思考を治してあげる必要があります。
そのためには、相手に考えさせる癖をつけさせなければなりなせん。
「どうしてそう思うの?」「自分で調べてみたの?」
というような、相手に考えさせる質問をすると次第に自分で判断できるようになります。
ただし、言い方によっては、相手を責めているように聞こえてしまうので、口調やトーンに気をつけて話すようにしましょう。
正しいと教えてあげる
「それ自分で分かるようになったんだね。」
という風に、相手が自力で正しい判断ができたときに一言かけてあげると相手は安心します。
自分の部下や、年下の社員なら褒めてあげても良いでしょう。
いちいち確認する人は、自分で判断することに慣れておらず、自己判断をしたことに強い不安を感じています。
相手に正しいと教えてあげることで、不安が取り除かれ、(これは自分で判断してもいいんだ。)と思うようになります。
役割を明確にする
相手がいちいち確認してくるのは、相手が社内の役割の認識を間違えているのかもしれません。
例えば、あなたが教育係ではないのに、仕事の進め方を聞かれても困りますよね。
そんな人には、役割を再度教えてあげる必要があります。
・何か費用が発生する場合は、課長に相談してください。
・営業の電話がかかってきたら、総務部に回してください。
・商品の発注数は、在庫が6割以下にならないように、自分の判断でしてください。
というように、具体的に細かく指示を出してあげると自分で判断ができます。
もし、あなたが教育する立場でないのなら、上司に「自分の役割ではないことを何度も聞かれて困っている。」
という風に伝えましょう。
いちいち確認する人へストレスを感じている人へ
いちいち確認してくる人への対処法を紹介してきましたが、いかがでしたか?
そんなに丁寧に教えるのは手間がかかる、めんどくさいと感じる人もいると思います。
自分で判断できない人が、判断できるようになるためには時間と根気が必要です。
人を育てることが苦手だったり、自分が育てる立場ではないのに聞かれている人は、大きなストレスを感じることでしょう。
一人で抱え込まないようにしてください
いちいち確認する人に悩んでいる人にアドバイスしたいのは、一人で抱え込まないことです。
確認してくる人による影響で、仕事が遅れたり、ストレスが溜まってしまい、あなたまで潰れてしまうのが一番最悪のパターンです。
職場の困った人への対応は、一人で解決すべき問題ではありません。
上司に「何度も仕事が止まってしまい困っている。」ということを伝えましょう。
部下や同僚には「サポートしてあげないと不安だから、フォローをしてあげて欲しい。」と要望をしましょう。
いちいち確認する人と仕事をストレスなく行うのは、相手が変わってくれるのを根気よく待つ必要があります。
その間は、一人で対応するのではなく職場のみんなで負担をしないと、全員にとってよくない結末になる可能性もあるのです。
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