いちいち聞かないと教えてくれない上司にはどう対処する?

こちらから聞かないと、何も教えてくれない上司っていますよね。

自分から声を掛けて良いのか、自分のことを気にかけてくれているのか、不安になってしまいます。

悩んだまま仕事をして、躓いてしまうと「聞いてくれたら良かったのに。」と言われることもあるでしょう。

この記事では、いちいち聞かないと教えてくれない上司は何を考えているのか、どう対処すれば良いのかを紹介します。

上司に質問をする部下の心理とは?

まずは、なぜ「いちいち聞かないと教えてくれない。」と感じるのか考えていきましょう。

多くの部下は、上司に細かく教えて欲しいと思っている一方で、上司に質問することに抵抗を感じているのです。

その2つの心理を紹介していきます。

上司に細かく教えて欲しい

上司に細かく教えて欲しいと、部下が感じるのはどうしてでしょうか?

そこには、仕事に対する不安が根底にはあります。

一人で仕事を進めるのが怖い

特に社会人経験が浅い方は、自分一人で仕事を進めるのが怖く感じるはずです。

(もし後で、大きなトラブルに発展したらどうしよう…)

(勝手に進めてしまって怒られないかな…)

こういった思いがあるため、上司に細かく教えて貰って、不安を取り除きたくなります。

上司からすると、「それぐらい自分で考えてくれよ。」と言いたくなることも、時には聞いてしまっているかもしれないですね。

仕事を丁寧に進めたい

上司に細かく教えて欲しいと思っている人は、仕事を丁寧に進めたいと思っています。

ミスが起こらないように、イレギュラーが起きても対応できるように仕事をしたいと考えているのです。

そのため、上司からざっくりと仕事の説明をされただけでは、もっと教えて欲しいと感じます。

その背景には、仕事を失敗してみんなに迷惑をかけたくないという思いがあります。

上司に聞けない心理

多くの部下は、どうして上司に聞きづらいと感じるでしょうか?

その代表的な心理を2つ紹介します。

上司が忙しそう

「上司が忙しそうだから聞きにくい。」というのが最もポピュラーな聞けない理由です。

自分から聞こうと思っても、忙しそうにしている上司の姿をみると、話しかけられません。

(大事な話をしているのに、自分の些細な相談をするの悪いな。)

(やっぱり、上司の仕事が落ち着いてから話しかけよう。)

と思い、後回しにしているうちに、聞くタイミングを逃してしまうのです。

聞いて良いことなのか分からない

自分の分からないことが、「上司に聞いて良いことなのか分からない。」とお悩みの方もいることでしょう。

(自分で判断すべきことなんだろうか。)

(もう少し調べれば、自力解決できるのかもしれない。)

という考えが頭の中に浮かび、一人で悶々と考え込んでしまうのです。

悩み続けた結果聞くことができず「分からないことがあったら、聞いてくれよ。」

というふうに注意されてしまうこともあるでしょう。

いちいち聞かないと教えてくれない上司の心理

自分から聞きにいかないと教えてくれない上司と仕事をしていると

(もしかして、嫌われているのかもしれない…)

と心配になって来ますよね。

しかし、上司が教えてくれないのは、それだけが原因ではありません。

自分も仕事を抱えている

部下を持つ上司、いわゆる管理職の人は様々なタスクを抱えているのが現状です。

プレイングマネージャーとして、自らも戦力となりながら、部下の面倒も見なければいけません。

そういった人達にとって、部下の管理も数ある仕事の中の一つでしかないのです。

部下に構うよりも、自分でしか処理ができない重要な仕事に気が向いてしまうこともあるでしょう。

特に複数人の部下を持つ上司は、一人一人を見ることができず、いちいち聞かないと教えてくれない上司になってしまいます。

部下から声をかけるように教育されてきた

「上司や先輩は敬うものであり、分からないことがあったら、部下の方から教えを請うのが当然のこと。」

上司の世代は、現在の個人の尊厳に配慮した職場関係とは違い、上下関係に厳しく教育を受けています。

その教えが根底にあるため、部下が困っていようと仕事を自分から教えようとはしません。

理想とする上司としてのあり方が、若い世代とかけ離れてしまっているのです。

教え方が分からない

部下が仕事で悩んでそうな雰囲気は分かるのですが、どう教えたら良いのか分からない、という上司もいます。

上司になると部下の仕事を自分が経験したことがない、ということもあります。

例えば営業一筋で出世した人には、事務仕事のことが分からずに、事務員の部下に仕事を教えることができません。

部下のことは気にかけているのですが、部下の仕事の内容がわからないので、教えることができないのです。

部下のことがよく分かっていない

良く言えば部下の自主性に任せている、悪く言えば部下を放置している…

このタイプの上司は、部下のことがよく分かっていません。

今までどんな経験をしてきたのか、得意分野は何か、どこまで一人で任せて良いのか…

部下が順調に仕事を進めているものだと思い込んで、教えようとはしないのです。

部下に嫌われたくない

「自分には自分のやり方があるから、人にとやかく言われたくない。」

そんな考えの部下に何かアドバイスをして、気を悪くされてしまうことを恐れている上司もいます。

逆ハラスメントという言葉があるように、現在は部下と上司の力関係も変わってきています。

上司が部下に遠慮をして、教えることをしないというパターンも存在します。

聞かないと答えてくれない上司への対処法とは?

上司が聞かないと教えてくれないのには、上司なりの理由があります。

そのため、上司が変わってくれるのを期待して待ち続けるのは得策ではありません。

では、いちいち聞かないと答えてくれない上司には、どう対処すればよいのでしょうか。

気が重いかもしれませんが、こちらから質問する必要があります。

ここからは、その質問を上手くするための方法を紹介します。

答えやすい質問をする

「商品の見積もり価格の出し方について教えて欲しいんですけど…」

というような質問をすると、上手く行かないことは皆さん経験済みではないでしょうか。

上記の質問には具体性と、自分なりの考えがありません。

試しに足してみましょう。

「A商品を直送で売るときの見積もり方法を教えて下さい。在庫になるリスクが減る分、1%程通常より安く見積もろうと思っています。」

もしあなたが上司の立場だとしたら、最初の質問よりも、教えやすくなりますよね。

質問は具体的に、自分の考えを述べると上手くいきます。

答えてくれる時間を見つける

上司が手一杯な時に質問をすると、良い質問をしても答えてくれないか、雑な返答をされる可能性が高くなります。

教えてもらうときは、上司の都合のよい時間に聞くようにしましょう。

上司の予定表を見て、仕事に余裕があるそうなときが狙い目です。

「○○の件で相談したいので、ご都合の良い日程があれば教えていただけないでしょうか。」

というように、事前にアポイントを取るのも、有効な方法です。

指示された時に質問をする

上司に指示されたときに、パッと質問が返せたらお互いの時間が節約でき、スムーズに仕事が進みます。

反対に、指示されたときから時間が経つと、「なんでもっと前に聞かなかったんだ!」と言われるので聞きにくくなります。

すぐに聞き返す質問は、多少的が外れていてもとやかく言われることはありません。

後で考え込むより、思い浮かんだことをそのまま話してみる感覚の方が、上手くいく場面が多くあります。

教えて貰ったらお礼をする

上司が部下に教育するのは、当たり前のことなのかもしれません。

しかし現代の多くの上司は少ない時間を割いて、気を遣いながら教えてくれているのも事実です。

そんな上司に、「ありがとうございます。」と、お礼をすると相手はとても安心することでしょう。

「教えて正解だったな。」と思って貰えば、次回も快く教えてくれるようになります。

質問にも仕事にもだんだんと慣れてきます

若い社会人の方や転職したばかりの人は、いちいち聞きにいかないといけない場面が多くて苦労しますよね。

でも、安心して下さい。

教えてもらうことも、仕事も続けていれば、だんだんと慣れてきます。

恐れずに聞きにいけば、経験から質問をすることに抵抗が無くなります。

また、スキルも上がってくるので、教えてもらわなくても自分で判断出来るようにもなっていきます。

(上司の方から教えてくれず、辛い思いや不安な気持ちになるのは今だけ。)

そう思って仕事に向き合っていきましょう。

中には悪意を持った上司も…

・気に入らない部下はハラスメントで追い出したい

・自分さえ良ければ部下がどうなっても関係ない

中には、悪意を持って部下に教えようとしない上司もいます。

質問の仕方を工夫してみたり、下手に出ても態度が変わらない場合は、上司の方に問題があると見て良いでしょう。

そんな上司とは、なるべく早く距離を置くことをおすすめします。

「人に質問をするのは悪いことだ。」という間違った価値観を持ってしまう前に、早く転職をしてしまいましょう。

長い社会人生活、誰に仕事を教えて貰うかは若い社会人にとって重要なことです。

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