「職場で孤立を気にしない」という考えは正解なのか!?

職場のみんなが楽しそうに雑談している中、独り黙々と仕事をし続けるのは辛いものがありますよね。

かと言って仕事帰りの飲み会に参加したり、仕事中頻繁に話しかけらるのは煩わしく感じてしまいます。

中には職場で孤立していたほうが楽だと思う人もいることでしょう。

この記事では、職場での人間関係や立ち位置に悩んでいる人向けに

・職場で孤立しても問題ないのはどんな人か

・孤立してしまっても気にならない考え方

・孤立しないための方法

について紹介していきます。

孤立するデメリットとは?

私たちは、「みんなと仲良くするのは正しい。」「独りで行動し続けるのは間違っている。」という価値観を子供のころから教えられてきました。

その教えから、独りぼっちになってしまうと居心地の悪さを感じてしまいます。

そんな感情以外に、職場で孤立してしまうとどんなデメリットがあるのでしょうか?

仕事の進みが遅くなる

悩み続けていた問題が、上司や同僚に相談したらすぐに解決したという経験をみなさんもしたことがあるはずです。

仕事を効率よく進めるためには、他の人の経験やアドバイスを貰う必要があります。

しかし、孤立してしまうと、職場のみんなに相談し辛くなってしまいそれができません。

周りの人が協力して仕事をしている中、自分の力だけで仕事をしなければなりません。

その結果、みんなに比べて仕事の進みが遅くなってしまうのです。

評価されなくなる

昨今、昇給や昇格を決める人事評価を客観的な数字を元に評価する会社が増えています。

しかし、完全に数字だけで評価をする会社は少ないでしょう。どうしても評価者の主観が入ってきます。

職場で孤立してしまっている人は、上司からの心象の悪さから評価をされにくくなります。

一人で黙々と成果を出している人よりも、こまめに相談やアピールをしている人の方が評価されることもあります。

みなさんもそう感じることがあるのではないでしょうか。

孤独感から自己嫌悪に陥る

いくら孤立していようが陰口を叩かれようが、全く気にしない強いメンタルを持った人も中にはいるでしょう。

しかし、職場でうまく人間関係が構築できおらず孤独になってしまうと、多くの人は自己嫌悪に陥ってしまいます。

(独りになってしまうのは、自分が人として未熟だからだ。)

というように、会社で孤立してしまう状態が続くと、自分に自信が無くなってしまいます。

次第に、コミュニケーション能力に問題がない人でも、人といるのが億劫になってしまいます。

孤立しても影響が少ない人とは?

職場で孤立してしまうと、様々な問題が振りかかってきます。

会社で独りになってしまう事態はできるだけ避けた方が良いでしょう。

しかし中には、孤立してしまっても影響が少ない人がいます。

一人で仕事が完結する人

単純作業の事務員、警備員や工場の作業員など、一人で仕事を進められる人は、孤立してしまってもさほど問題にはならないでしょう。

周りとの協力や、上司への報連相をあまりしなくても成り立つ仕事なら、独りで仕事をしても支障はでません。

休憩時間や忘年会などの居心地の悪さに目を瞑れば、孤立してしまっても気にしなくても良いと言えます。

今の職場を辞めるつもりの人

今の職場をお金が溜まるまで、資格を取るまでの繋ぎと考えている人は、職場で孤立しても気にする必要はありません。

転職や退職してしまえば、今後職場の人と関わることは無くなります。

今の職場で孤立してしまった原因は振り返る必要はありますが、職場が変われば人間関係も変わってきます。

孤立していることに深く悩まず、次の職場で人間関係を築くことを考えれば良いのです。

出世に興味がない人

職場で孤立してしまっても、それが原因で解雇や懲罰を受けることはありません。

そのため、出世をあきらめて細々と働いていこうと考えている人にとっては、孤立してしまうこともさほど大きな問題ではないでしょう。

仕事に対して求めることは人それぞれで、ある程度の給料さえ貰えれば満足という人もいるでしょう。

解雇規制が厳しく、毎年昇給する日本企業では、出世に興味がない人は職場で評価されなくてもあまり気にする必要がないのです。

プライベートを大切にしたい人

人生会社での仕事をすることだけがすべてではありません。

家庭を大切にする人、サークル等の活動をする人、何か没頭できる趣味がある人、副業に力を入れている人…

こういった仕事よりプライベートを大切にしたい人は、会社での時間が充実していなくても気に病むことはありません。

自分がやりがいを感じられることが他にあれば、仕事ですべてがうまくいく必要はないのです。

職場で孤立を気にしなくなる考え方

仕事の内容や、仕事に向かうスタンスによっては職場で孤立してしまっても問題はありません。

しかし、実際に職場で孤立してしまうと不安や居心地の悪さを感じることでしょう。

そんな感情から解放されるためには、独りで仕事をするメリットに目を向ければ良いのです。

職場でみんなとうまくコミュニケーションを取っているように見える人も、陰で気苦労をしているものです。

仕事に集中できる

周りの人を上手く使う人、みんなから頼られる人は頻繁に自分の仕事が中断されます。

良い感じで仕事に集中しているときでも、取引先からの電話や同僚からの相談で仕事が中断されてしまいます。

職場で孤立している人にはその心配はありません。

自分の仕事に黙々と向き合うことができるので、集中して仕事ができるのです。

プライベートな時間が増える

ランチを一緒に食べたり、休日同僚とゴルフなどをして過ごすと、プライベートな時間は削られます。

社内での人付き合いが多い人は、完全な自分の時間はあまり持てません。

その点、職場での人間関係関係が希薄な人は、仕事以外のプライベートな時間が確保できます。

プライベートな時間が大事な人にとって、仕事以外で職場の人と付き合わなくてよいというのはメリットになります。

気を使わなくても済む

職場での人間関係は、友人関係とは違います。

時には、仲の良い同僚であっても、急かしたりミスを厳しく指摘しなければなりません。

そのため、幅広い交友関係を持つ人ほど板ばさみになり、人間関係に気を使う場面も増えてきます。

交友関係が狭い人は、自分と相手の関係が最低限保たれれば良いので、人間関係に気を使わなくても良いのです。

自分の実力が上がる

相談せずに自分独りで仕事を進めていくと、時間がかかり効率的ではないかもしれません。

その反面、自分で考えて仕事をすることでスキルや、困難に立ち向かう力はついていきます。

時には余計に怒られたり、失敗をしてしまうこともあり、上司から評価される働き方では無いでしょう。

しかし、自分の実力はあがるので、誰にも頼れないときや次の職場で役に立ちます。

なぜ孤立してしまったのかは考えよう

メリットに目を向ければ、職場で孤立してしまうのもさほど悪いことばかりではありません。

しかし、会社で独りになってしまうのはあなたの行動に問題がある場合もあります。

次の職場や、職場以外の場所で孤立しないためにも、今一度自身の行動に問題がないか振り返ることをおすすめします。

不快な思いをさせる言動を取っている

職場で孤立してしまうのは、気づかない内に相手を不愉快にさせる態度を取ってしまっている可能性があります。

例えば、挨拶を返さない、目を見て話さない、返事や返信をしない、陰口を言っているなど…

基本的なことですが、人として最低限気をつけるべきところは守りましょう。

仕事の能力が高くても、印象が悪ければ職場での立場は悪くなっていきます。

人間関係を築くためには、相手に誠実に向き合う意識を持って接することが重要です。

非協力的な態度を取っている

自分の利益にならないと分かっていても、損な役割を引受けなければならない場面が仕事をしているとあります。

例えば、急な欠員などのアクシデントがあれば、誰かがいつもより余分に働かなければいけないでしょう。

そういった役割をいつも拒否していると、非協力的な人と思われて孤立してしまいます。

組織として仕事を進めていく以上、周りとの調和を考えなければならない場面もあるのです。

自己開示をしない

「休日何をして過ごしたの?」と話かけられたときに「特に何もしていないです。」

というような返答を繰り返していくと、孤立してしまうでしょう。

自分のこと話さない人は、相手に心を開いていない、寄せ付けない印象を与えます。

「家で映画を見てました。」というふうに大したことでなくても、素直に答えると印象が変わります。

自分にとって仕事とはどんな意味を持つか考えてみよう!

紹介してきたように、職場で孤立することにはデメリットだけではなく、メリットもあります。

今の仕事に対して、「お金稼ぎのために働いている。」「仕事よりプライベートが大切だ。」と考えている人は孤立していたほうが好都合とも言えます。

どんな働き方をするべきかという問題の答えは、人それぞれ違います。

職場で孤立してしまっていることで悩んでいる人は、自分にとって仕事とはどんな意味を持つのかを考えてみましょう。

その上で、周りと協調すべきか、最低限の人間関係を保つべきかを選択すると、きっと自分に合った働き方が見つかります。