仕事のミスに気づかないふりをするのはあり?後悔しない選択の基準を紹介!

2023年2月23日

「しまった!失敗した!」

ふとミスに気づいたものの、後の祭り。もう事態は取り返しのつかない所まで進んでいた。

こんな状況では、ミスを認めて速やかに上司に報告をしたり、修正するべきなのは多くの人が理解していることでしょう。

しかし、ミスに気づかないふりをしたい誘惑が強烈に襲ってきます。

なぜならミスを報告したら、上司や顧客にひどく叱られるのが目に見えているからです。

この記事では、ミスを気づかないふりをするか迷っている人に、その判断の基準を紹介します。

報告できないミスを抱えている方は参考にしてください。

気づかない振りをするとどうなる?

失敗を報告できないでいると、バレるのではないかと、頭がいっぱいになりますよね。

もし、ミスを気づかないふりを続けると、最終的にはどうなるのでしょうか。

結末は大きく分けて3つのパターンに別れます。

そのまま誰も気づかない

ミスが発覚しないまま何事もなく過ぎていくこともあります。

大きなミスを報告できていない場合は、心からこのパターンを祈りますよね。

誰も気づいていないのを幸いに、こっそりと修正してしまえば問題は解決です。

誰も気がつかないのは、

・自分では重要なポイントだと思っていたが、周りは気にしていなかった。

・大切なポイントだったが、自社や取引先のチェック機能が甘く見逃された。

という理由が主にあります。

大ごとになる前に気づく

2つ目は、隠していたミスに誰かが気づいて大ごとになる前に対処されるパターンです。

通常、重要な仕事はダブルチェックをしてミスを防ぎます。

誰かがミスをすることを前提として、他の人の目でも確認が行われるのでそこで発覚することもあります。

結局ミスがバレるのなら、自分から報告したほうが、まだ叱られませんし、信頼を失わずに済みます。

しかし、傷が浅いうちにみんなで問題解決に動くので、早いうちに決着がつきます。

精神的な苦しみからは解放されるでしょう。

ミスが発覚して大騒ぎになる

3つ目は最悪のパターンです。

隠し続けていたミスが損害を生み出し、大騒ぎになってしまう結末です。

ミスをしてしまったことに対する追求の他に、ミスを隠蔽したことも併せて責められるので、大ごとになります。

起こしたミスの規模によっては、上司だけではなく、会社全体の評判を下げてしまいます。

ミスをした本人に対する処分も、怒られるだけでは済まないかもしれません。

信頼も地に落ちるので、職場に居場所がなくなってしまうでしょう。

重大なミスは必ず報告しよう

ここまで、ミスを気づかないふりをし続けると起こる、3つのパターンを紹介してきました。

程度の差はあれど、みなさんどのパターンも経験してきたのではないでしょうか。

実際のところ、ミスを隠し続ける選択はするべきではないのでしょうか。

結論から言うと、ミスの種類や大きさによってはこっそり修正してしまう選択もありでしょう。

しかし、重大なミスを隠し続けたり、信用を失う報告漏れは絶対にやるべきではありません。

その代表的な理由を3つ紹介します。

後ろめたさを感じてしまう

仕事でミスをしたら、報告をするのは労働者の義務とも言えます。

やるべきことをやらないまま、職場にいると一生懸命働いている同僚に後ろめたさを感じてしまいます。

「いつも頑張ってくれるから助かるよ。今度ご飯でも行かない?」

という先輩からの言葉も素直に受け取ることができません。

自身が仕事で成長したり、部署で目標を達成しても喜ぶこともできません。

いつしか心が会社や同僚から離れて行ってしまい、仕事に身が入らなくなってしまいます。

疑心暗鬼で職場を過ごすことになる

重大なミスを隠してしまうと、いつバレるか怯えながら職場で過ごすことになります。

上司が電話で

「やっぱりそうだよな。何かおかしいと思ってたんだ。」

という会話をしているのを聞くと、心臓がバクバクしてきます。

周りの態度や話が気になって、疑心暗鬼で毎日を過ごさなければなりません。

ミスが発覚するかもしれないと、恐怖に支配されながら過ごさなければなりません。

仕事に集中ができなくなり効率が下がるだけではなく、オフも心から楽しめなくなります。

正当化をしだす

ミスを隠し続けるのは精神的にとても疲れます。

そのため自分を責めることに耐えきれなくなると、他人を攻撃して自己正当化をしたくなります。

「相談しやすいように、もっと上司から声をかけるべきだったんだ。悪いのは上司の方だよ。」

と他人に反抗的な態度を取ってしまいます。

上司からすると、ある時から急に態度が悪くなるので気に入りません。

次第に職場のみんなと険悪な関係になってしまい、職場を逃げるように退職してしまうのです。

コミュトレ

ミスの報告の仕方や、上手な人間関係の築き方はコミュニケーション講座で学ぶと良いでしょう。

実戦形式で学べるので、頭でっかちになりにくくなります。

ミスを隠す選択もありな3つの基準を紹介

重大なミスを隠し続けると職場に迷惑をかけるだけではなく、自分も精神的に追い込まれてしまいます。

ことが大きくなる前に報告することを強くお勧めします。

しかし、すべてのミスを報告する必要まではないと私は考えています。

人に評価されたい、良く思われたいという感情は人間が持つ当然の欲求なのです。

それを無理にすべて押さえつけようとするとどこかで無理が出てしまいます。

ここからは、ミスを気づかないふりをする選択をするのもありな3つの基準について紹介します。

被害が小さい

失敗したとしても、その被害が小さいミスならば報告しなくても良いこともあります。

例を挙げると

会社電話の操作を間違えて、自分と関係のないお客様の携帯に電話をしてしまった。

というように、ミスの被害が小さい場合は黙っておく選択肢もありです。

着信履歴をみた相手から折り返しの電話が掛かってきます。

しかし、知らないふりをしていれば何事もなく過ぎ去っていくでしょう。

些細なことを犯人探しをする暇な人は職場にそうはいないものです。

後に響かない

後に影響が出るミスに気づかないふりをしてしまうと、後々自分を苦しめることになります。

例えば、間違えて単価を少し低くお得意様に販売してしまったとしましょう。

差額が誰も気づかない金額だからと言って、放置してしまうと次の販売の時に困ってしまいます。

単価を元に戻すと「値上がりした」相手に誤解されてしまうかもしれません。

かと言っていつまでも低い単価で販売し続けると、損害は広がりますし、いづれは誰かが気づくでしょう。

ミスに気づかないふりをするとしても、後に響かないかよく考えてからその選択をしましょう。

ミスを隠したとばれない

小さなミスであっても、ミスを意図的に報告しなかったとばれてしまうと、信頼度が下がってしまいます。

月末に商品の在庫を確認するルールがあるのに、配送する量を間違えたのを来月になっても黙っていると意図的にミスを隠したのが分かってしまいます。

そうなれば、信用できない人と思われてしまい、職場での立場は悪くなってしまいます。

もしミスが後で発覚したとしても

「気づきませんでした。」「確認不足でした。次回からは気をつけます。」

という言い訳で納得するような失敗であれば、ミスに気がつかないふりをする選択を考えても良いでしょう。

最終的な判断は自分の心と相談しよう

ミスを隠しても問題少ないか判断する3つの基準を紹介してきました。

この3つの基準を考えてみて、ミスをに気づかないふりをしても良いか検討してみましょう。

検討した後に、自分の心と性格についてもよく考えなければいけません。

正義感の強い人、責任感の強い人、完璧主義者な人…

こういった人がミスを隠ぺいしてしまうと、小さなミスでも罪悪感や劣等感を持ってしまい苦しんでしまいます。

自分の心と相談して報告するか黙っておくか、納得のいく結論をだせば後悔することなく仕事に取り組むことができるでしょう。

ミスをする人とミスをしない人の違いとは?

仕事でのミスは人に迷惑をかけてしまいますし、自分の評価を下げてしまうので無くしたいですよね。

しかし、考えてみてください。

ミスをしない人が職場で貢献しているのでしょうか?

ミスをしてしまう人はみんなに迷惑ばかりかける人なのでしょうか?

両者にはどんな違いがあるのか見ていきましょう。

仕事でミスをしない人とはどんな人?

仕事でミスをしない人と聞くとどんな人を思い浮かべますか?

慎重な人、集中力が高い人、細かいところに気がつく人…

このような人達は人に比べてミスを防げる確率は高いかもしれません。しかし、このような人達でもミスはしてしまいます。

仕事でミスをしない人は、自分のできる範囲でしか仕事をしない、ないしは任されない人達です。

自分の慣れた仕事だけをじっくり確認していれば、仕事でミスをすることはありません。

ミスは恥ずかしいことではない

反対に、誰かから頼られて仕事を任される人、自分からチャレンジして新しい仕事に取り組む人はミスは人より多くします。

なぜなら、慣れてない仕事、難易度が高い仕事を、確認できる時間が少ない状態で成し遂げないといけないからです。

つまり、ミスをするのは自分のキャパシティを乗り越えて、仕事に取り組んでいる証とも言えるのです。

そう考えると、ミスをするのは別に恥ずかしいことではないですよね。

一時的には、迷惑をかけてしまいますし、失敗に向き合わなくてはならないので辛いかもしれませんが、きちんと対処すれば成長に繋がります。

ミスをしてしまっても、「それだけの挑戦や貢献をしているんだ。」と、心の中では胸を張って仕事に向いましょう。

挑戦や貢献を評価してくれる職場で働こう

世の中には、ミスをしない人を評価する会社もあります。

・仕事が人より少ないのをうまく隠している人

・上司に取り入って仕事を振られないようにしている人

こういった人が評価され

・仕事を人より多く振られている人

・責任感の強さや能力の高さから難しい仕事を任される人

このような人を失敗ばかりする無能な人として扱う会社も中にはあります。

報われない苦労や努力を続けていると、人間自信やモチベーションを失ってしまうものです。

人より仕事を任されているのに、ミスしたことばかり強調されて評価をしてもらえない人は、転職をして正当な評価をしてもらえる環境で働いてみることをお勧めします。

仕事のやりがい成長が今までの環境とは全く違ったものになりますよ。

マイナビエージェント

転職を考えているのなら、まずはエージェントに話を聞いてもらうところから始めましょう。

自分が感じていることを話すだけでも、仕事に対する悩みが軽減されます。