経理の仕事に向いている人はどんな人?11個の特徴を紹介します!

・経理を目指したいけど、どんな人が向いているのか知りたい

・経理の仕事ついてみたものの、向いていないのかもしれない

この記事では、そんな方へ現役経理の私が、経理に向いている人、向いていない人の特徴を紹介します。

読んでみて、「経理に向いているかもしれない!」という人と「やっぱり経理には向いていないのかな…」思った人両方に役に立つアドバイスを最後に紹介していきます。

経理の仕事はどんなもの?

経理というと、どんなイメージをみなさんは持ちますか?

私は経理として働く前は、計算が得意で絶対にミスをしないような几帳面な人というイメージを持っていました。

では、実際に経理はどんな仕事をしているのでしょうか?

経理部に配属されない限り、なかなか知る機会が少ないと思います。

まずは、簡単に経理の仕事を紹介していきます。

仕訳入力

会計ソフトに取引の内容を一つ一つ記録する基本的な業務です。

例えば、売った商品の入金があると

借方:当座預金/貸方:売掛金

というように、入力します。簿記を学習した人にはイメージしやすいかもしれません。

入金確認

経理は、日々の銀行預金の入出金の記録を確認しています。

その中でも、入金の確認は重要な仕事であり、慎重に行う必要があります。

すべての入金が、毎月支払い期限通りに、金額がぴったりとされていれば楽ですがそうはいきません。

未入金や差異があれば、営業部や相手の経理に連絡をして、問題を解決しなければいけません。

支払い処理

仕入や経費支払い業務も、毎月行わなければなりません。

請求書や領収書を見て、間違いのないよう正確に処理をする必要があります。

経理として働いてみて実感しましたが、「期限までに書類を回収する。」ということがポイントとなります。

月次決算、年次決算

経理にはお金の管理の他に、会社の利益がどうなっているか素早く知らせる役割があります。

毎月の会計を確定させる月次決算、一年の会計処理を確定させる年次決算を行います。

決算処理は、複雑な仕訳も行うので知識と経験が必要となります。

また、経営方針や税金の支払金額に決算の資料は使われるため、間違えることは許されません。

経理に向いている人の特徴を紹介

経理の仕事はイメージできましたか?

ここからは、そんな経理の仕事に向いている人の特徴を紹介していきます。

地道な作業が得意な人

経理の仕事はデスクワークで、書類とパソコンとにらめっこをすることが多いです。

そのため、地道な作業が得意な人は経理に向いています。

誰かが致命的なミスをしない限り、経理の仕事にドラマチックなことは起こりません。

日々、やるべきタスクを確実にこなして行くことが経理には求められます。

データ分析が得意

数字に興味があって、データ分析が得意な人は経理向きです。

経理の仕事は、会計入力をして終わりではなく、どうしてその数字になるのか説明を求められます。

データ分析が得意な人は、Excel等で分かりやすい資料を作ることができます。

また、前月よりも増減が多い数値にもすぐに気づくので、相手が聞いてくるであろうことを先回りして調べて置くことが出来ます。

説明が上手な人

社内で経理の情報にアクセスできる人間は、多くはありません。

そのため経理部員は、何かと会計についての説明をしなければいけません。

経理に求められている説明する能力は、商品をアピールして買いたいと相手に思わせる力ではありません。

端的に筋道を立てて説明し、相手が分かりやすいように伝える能力が求められます。

話すのが苦手という人でも、理論立った説明ができる人は経理に向いているでしょう。

口が堅い人

経理は社内外の様々な機密情報を取り扱います。

そのため、秘密はどんなことがあっても言わない口が堅い人でなければ経理は務まりません。

例えば、社内の給料の情報について口を滑らせてしまえば、「他の人に比べて低い」という不満が噴出する恐れがあります。

会社の情報を慎重に扱える、口が堅い人は経理向きの人材です。

ルールに従順な人

会社のルールに素直に従える真面目な人は、経理に向いている性格の持ち主です。

一歩間違えば、会社を倒産させかねない業務も取り扱う経理は、結果だけでなく、プロセスも重要になります。

非効率なルールは、自分の裁量でやりやすい方法に変えてしまう人は、経理向きではありません。

効率が悪いと感じても、「ルールだから仕方がない。」決まりに従う人の方が経理には向いているのです。

責任感が強い

任せた仕事は何が何でもやり遂げる、責任感が強い人は経理の適性があります。

経理の仕事は期限を必ず守らなければいけません。

例えば、振込が一日遅れたら、相手の会社の資金がショートして、会社を揺るがす信用問題に発展することもあります。

そのため、自分の仕事は確実にこなす責任感が経理には求められます。

計画性がある人

経理の仕事は、毎月、毎年しなければいけないことは決まっています。

そのため仕事のゴールに向けて、計画的に段取りが取れるタイプの人は経理に向いています。

夏休みの宿題で言えば、最終日に一気に終わらせる人ではなく、初日から少しづつ取り組む人です。

期限の間近には、間違いがないか見直しができる余裕を持って終わらせることができれば理想的です。

自己改善できる人

私の経験上、経理の知識を丁寧に教えてくれる会社は少ないです。

具体的な仕事のやり方は新人の頃に教えて貰えますが、その後は自分で学習しばければいけません。

基本的には自己学習して、分からないところは上司や、顧問契約をしている税理士や会計士に聞くスタイルです。

そのような職種なので、分からないことや迷うことがあれば、まずは自分で調べてみる癖のある人が経理に向いています。

人と仕事をするのが好き

経理の仕事は基本はデスクワークですが、社内の人と協力して仕事をしなければいけません。

・期限までに正しい書類を提出してもらう。

・内容の分からない入金差異があったときに、相手の担当営業に原因を調べてもらう。

というように、何かと協力を依頼する場面が多くあります。

お喋りであったり、冗談を言って場を盛り上げる必要はありませんが、人と仕事をするのが好きな人の方が経理には向いています。

チームを支えるのが好き

経理の仕事は表舞台ではなく、影からみんなを支える立場になります。

会計資料を早く正確に、分かりやすく作成しても直接的には利益を産みません。

しかし、資料をみた経営陣や営業が、それを活かすことで会社経営に有益な情報を与えられます。

自分の仕事を完璧にこなすことで、他の社員が成果を出すことに喜びを感じられる人は経理に向いています。

自己満足できる

経理の仕事をしていると、毎月、毎年何かしらのイレギュラーが発生します。

そんな中で、ミス無く無事に仕事を完了させるのは、そう簡単な話ではありません。

しかし、多くの会社では経理部がミスが無かったからといって褒められることはありません。

年賀式や忘年会で業績が良かった営業の人や、目標を達成した製造部門などが褒められるなか、経理部はスルーされることもあります。

ですので、日々の仕事をしっかりこなしていると自分で自身を褒められる人は経理として得な性格をしています。

経理に向いていない人の特徴

反対に、向いている人と逆の性質を持った人には経理は向いていません。

・社内でじっとしているのが苦手で、外回りが好きな人

・競争が大好きで、トップの成績を取りみんなから褒められたい人

・独自性があり、ルールに縛られることなく自分のやり方で結果を出したい人

・チームプレーが苦手で、一人で仕事を完結させたい人

・お喋りが大好きで、人から何か聞かれたら何でも答えてしまう人

・コツコツ計画的にやるのが苦手で、気分が乗ったときに一気に仕事を片付ける人

こういった特徴を持つ人たちが経理の仕事をすると、上司や周りから自分のやり方に文句をつけられてしまいます。

自分の思った通りの仕事の進め方ができず、周りも怒らせてしまうので本来の力を発揮できず、職場が居心地が悪く感じてしまいます。

経理に向いていると思ったら

経理に自分は向いている、経理の仕事がしてみたい、と思った方は何をするべきなのでしょうか?

最初に、経理になるための計画を立てましょう。

経理は事務仕事で一般事務や、営業事務より給料の良い経理は人気の職種です。

未経験の方が経理に応募しても、採用まで時間がかかる可能性は充分あります。

そのため、自分の経済状況やキャリアプランといった、現状を整理することから始めると良いでしょう。

未経験でも採用されるのか、具体的に何をすれば良いのか知りたい方はこちらの記事も併せて読んでみてください。

経理は未経験なのに採用される?未経験を応募する4つの理由と採用される方法を紹介 – 社会人の友 (tomo-shakaijin.com)

経理に向いていないと思ったら

この記事を読んでみて、「やっぱり自分は経理に向いていない。」

と思った方は、他の職種を目指すことも考えても良いかもしれません。

利益や原価の計算方法、債権債務の管理方法といった、経理での経験は、きっと次の職場で活かせるでしょう。

実際、経理部以外の部署の人間に、簿記の資格を社員に取らせる会社は多くあります。

経理の経験が活かせる職場を見つけるためには、転職エージェントを利用しましょう。

転職のプロに、自分の強みや経験を伝えて相談することで、職歴を活かせて、自分らしく働ける職場を見つけやすくなります。

向いている仕事で働こう

人間にはそれぞれの個性がある以上、向き不向きというものが、どうしてもあります。

向いている職種で働いている人が活き活きとした人生を歩む一方で、向いていない仕事をしている人は辛い思いをしていることでしょう。

周りへの貢献、仕事での成功体験というのは、人に自信を与えてくれます。

自分に合った仕事で、得意分野で勝負すれば自信がつき、胸を張って生きていくことができます。

自分に合った仕事を見つけて、明るい人生を目指していきましょう。

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