ブラック企業の5つの洗脳の手口と解放されるための方法を紹介!

ブラック企業は様々な手口で、従業員を洗脳していきます。

みなさんの中にも、ブラック企業に洗脳されているのではないか、と疑っている人もいるでしょう。

この記事では、ブラック企業の洗脳の手口と解放されるための方法について紹介していきます。

私も何社かブラック企業で働いてきたので、体験談を交えながら解説していきます。

ブラック企業に洗脳される人の5つの特徴

まずは、ブラック企業に洗脳されてしまう人の特徴を見ていきましょう。

どんな人が扱いやすいと思われているかが分かれば、ブラック企業の洗脳の手口がより理解しやすくなります。

体力があり根性がある

ブラック企業では、深夜休日問わず労働や研修が行われます。

それに付いてくることができる、体力や精神力がある人は洗脳されやすい人と言えます。

学生時代に部活動や勉強で努力した人は、苦しいこと乗り越えた先に成功があることを知っています。

そのため、ブラック企業の強要も意味があるものだと思い込み、言うことを聞いてしまいます。

責任感がある

真面目で責任感がある人は、仕事を第一に考えます。

会社のこと、上司や同僚のこと、顧客のこと…

どうしたらみんなに対してより貢献できるか、考えながら仕事をしています。

通常の企業でなら素晴らしいことですが、ブラック企業の場合はそうはいきません。

膨大な量の仕事を任されても、その責任感の強さから無理をしてやり遂げてしまうのです。

自己肯定感が低い

「自分が悪い」とすぐに感じてしまう自己肯定感が低い人は、ブラック企業の洗脳にはまりがちです。

「仕事ができないお前が、生意気に土日休むなよ。」

というような理不尽な要求だとしても、「仕事ができない自分が悪いんだ。」と思い、土日休まず働いてしまいます。

自己肯定感が低い人は、何か問題が起こったときに、原因を自分に求めます。

そこをうまく付かれて洗脳をされてしまうのです。

素直で人を信じやすい

素直で人を信じやすい人は、ブラック企業から洗脳をされてしまう可能性が高いです。

ブラック企業特有の無理がある精神論も、無茶な要求もそういうものかと思い抵抗しません。

「残業時間は新人は請求するな。会社に利益を出してから始めて貰えるんだ」

という上司の説明も素直に受け止めてしまいます。

その結果、本当は月100時間近く残業しているのに、毎日定時退社での勤務表を提出するといった行動をしてしまいます。

相談相手がいない

ブラック企業の異常性は、働いているうちは意外と気がつかないものです。

しかし、自分の状況を家族や友達に話せば、おかしな環境で働いているとすぐに分かります。

ブラック企業に洗脳されてしまう人の特徴として、悩みを相談できる人が身近にいないことが挙げられます。

客観的な意見をくれる他人がいないので、いつの間にかブラック企業の主張が正しいと信じてしまいます。

ブラック企業の5つの洗脳の手口を紹介!

ブラック企業に洗脳されてしまう人の特徴は分かってきましたか?

ここからは、ブラック企業の洗脳の手口を紹介していきます。

ブラック企業で日常的に起こされていることは、実は洗脳する狙いでやっている人もいます。

叱りつけて自己肯定感を下げる

ブラック企業の上司には、ささいなことでも激しく怒る人がいますよね。

ただ単に怒りっぽい性格という訳ではなく、実は相手の自己肯定感を下げる目的で、叱りつける人も多くいます。

「給料泥棒が!契約が取れるまで、帰って来るな!早く出ていけ!」

と顔から火が出る勢いで怒っていた人が、本人がいなくなるとケロっとした顔で

「あいつには、これぐらいやらないと駄目なんだよ。」

と言っている場面を、ブラック企業で働いているときよく見かけました。

叱りつけることで、相手に自分は駄目な人間だと思わせて、言うことを聞かせる目的があるのです

長時間労働で追いつめる

ブラック企業の社員は長時間労働が当たり前です。

これは慢性的な人手不足が原因の場合もありますが、意図的にそうしている場合もあります。

長時間労働は心身を疲弊させます。

何日も続くと次第に正常な思考能力が鈍っていき、仕事のことしか考えられなくなります。

プライベートの趣味も興味が無くなっていき、仕事を何よりも優先する人間になってしまいます。

そうなれば、会社が何をいっても素直に従ってしまうでしょう。

同調圧力で従わせる

多くの人は集団による同調圧力に弱いものです。

ブラック企業は、同調圧力をうまく利用して社員を従わせようとします。

「君達の先輩はみんな、任されてた仕事は徹夜してでも終わらせたぞ!」

といった風に仕事を押し付けます。

同調圧力は真面目で責任感がある人には、よく効きます。

「自分だけやらない訳にはいかない。」

という思いから理不尽な要求にも従ってしまいます。

会社の人と接触させない

ブラック企業の社員は、長時間労働でプライベートの時間が少ししかありません。

その少ないプライベートの時間も、会社の行事など理由をつけて拘束しようとします。

これには会社の外の人間と、極力接することがないようにする狙いがあります。

家族や友人とじっくりと話す時間を与えると、今の状況が危険だと気付かれてしまいます。

そうならないように、自由な時間を少なくし、何かと拘束してくるのです。

ネガティブな発言を許さない

「最近疲れている。」

「この職場でいつまで働き続ければ良いのかな。」

こういったネガティブな発言をブラック企業は許しません。

普通の企業でも管理職の人に聞こえる場所で、ネガティブな発言をする人はあまりいないでしょう。

しかし、ブラック企業ではいない場面でもこういったネガティブな発言ができません。

後で洗脳した他の社員に報告させるからです。

結果同僚や先輩に愚痴を吐き出せなくなり、一人で考え込んでしまいます。

実際体験したブラック企業洗脳エピソード

あなたが勤めているブラック企業で行われている手口はありましたか?

ここで、私が実際体験したブラック企業での洗脳エピソードを紹介していきます。

書き出してみるとおかしなことばかりですが、ブラック企業にどっぷり浸かっているときは気になりませんでした。

エピソード①24時LINEスルー厳禁

私が努めていたブラック企業では、社員全員で会社のLINEグループに入らされました。

主に仕事の報連相に使われるのですが、たまに社長から経営哲学やポエムのようなLINEが流れてきます。

それを見た我々社員は休みだろうと、早朝だろうと感想を返信しなければならなりませんでした。

たまの休みまで社長の付き合わなければならない…

休日にスマホでYouTubeを見てのんびりしてたら、社長からのLINE通知が…

思い返すと悲惨な日常でしたね。

今思うと、会社のこと以外考えさせなくする洗脳の手口だったのでしょう。

エピソード②住み込み強要

ブラック企業に慣れ始めた頃、上司から会社の隣にあるタコ部屋のような寮に住むように言われました。

そこは入ったら最後、深夜に社長が乗り込んで説教をする、朝から会社の掃除や雑用をさせられるという散々な噂が流れている寮でした。

何度か答えをはぐらかしていましたが、仕事でミスをしたときに

「こうなったらもう寮に住んで取り返すしかないよな!いつから寮に入るんだ?」

と上司に詰められ、その場しのぎで「入ります」と答えてしまいました。

結局怖くなって、この会社はすぐに辞めました。

寮への住み込み強要は、プライベートを奪って洗脳させる意図があったのでしょう。

エピソード③残業地獄

最初に勤めていたブラック企業には、仕事が終わるまでは何があっても帰らない、そんな鉄の掟がありました。

それが到底終わりそうに無い仕事量だろうと、仕事を振られた人が一人でやり遂げる、そんな文化の会社でした。

私もその同調圧力に流されて、仕事が終わるまで深夜3時まで残業次の日も通常通り出社して深夜まで残業、という生活を続けていました。

心身ともにボロボロ、意識も朦朧として、受け答えも怪しくなっていきました。

しかし、そんな状態でも誰も気にかけてくれません。

それもそのはず、その会社にとっては当たり前の行動をしているだけなので、気にする人などいません。

いつしか私自身も自分の労働時間が気にならなくなっていきました。

エピソード④愚痴はみんなの前で謝罪

「辛いことがあったら何でも言ってくれ、力になるよ。」

あるブラック企業では私と気の合う先輩がいて、暖かい言葉をかけて貰ったことがありました。

が、その言葉を真に受けたのが失敗でした。

「このままずっとこの労働環境だと思うと、モチベーションが上がらない。」

という相談をしたところ、「あいつが愚痴を言っている!」次の日社内で大バッシングを受けることに。

みんなの前で謝罪をさせられましたが、前に立ったときに見えたみんなのドン引きした表情が忘れられません。

愚痴を言った私か謝罪をさせたブラック企業、みんなはどちらにドン引きしていたのだろうかと、今でも思い返します。

ブラック企業の洗脳から解放されるためには?

紹介してきたように、ブラック企業あの手この手で、労働者を都合のよい風にコントロールしようとします。

では、そんなブラックの洗脳から解放されるためにはどうしたらよいのでしょうか。

私が実戦した3つの方法を紹介します。

友達や家族と話す時間を増やす

何気ない話題でも、友人や家族と話していると世間のリアルな常識が分かってきます。

自分の努めている会社や今の生活がどんなものか、比較ができるようになります。

ブラック企業に勤めている方は、プライベートな時間は限られていると思うので意識して、家族や友人との時間を取りましょう。

私がブラック企業に勤めていた時は、高校時代の友人がお盆と冬休みに定期的に食事会を開いてくれました。

そこでお互いの近況を話していく内に、自分の勤めている会社が変だ、という事に気づけました。

特に新社会人の方は、社会人生活が実際どのようなものか経験していないので、自分が勤めている会社が変でも気づけません。

友人や家族の話を聞いて、社会人生活がどのようなものかを知ると、客観的に会社や上司が言っていることが正しいか判断することができます。

洗脳の手口を知る

ブラック企業に洗脳されないためには、その手口を知っておくと良いです。

この記事で紹介した5つの手口は、是非覚えておいてください。

相手の目的が分かれば、巧みな話術や手法でも、洗脳をしようとしていると見破ることができます。

例えば、ささいな仕事の不注意を大げさに叱られてたとしても

「もっと集中していれば良かった。みんなに迷惑をかけてしまった。」と思わずに

「必要以上に怒ってくるのは、圧力でこちらを従わせようとしているんだろう。」

と相手の意図が分かるようになります。

記録を残す

ハラスメントや理不尽な扱いを受けたときは、記録に残すようにしましょう。

残業時間を証明するためにはパソコンのログの記録、暴言や強要を記録するにはスマホのレコーダーのアプリを利用しましょう。

記録を残すことのメリットとして、労働基準監督署や弁護士に助けを求めるときに客観的な証拠があると早く動いてもらえます。

労働基準監督署や弁護士に相談をしないとしても、ブラック企業の弱みを持っていれば精神的に対抗できるようになり、言いなりになりにくくなります。

私も暴言をボイスレコーダーで記録したことがあります。

「もし辞めるとき脅されてもこの音声がある限り不利にならないだろう。」

と思え精神的に楽になれました。

ブラック企業の洗脳に気づいたら転職をしよう

ブラック企業の洗脳に気づいたら、早く職場から離れるようにしましょう。

毎日休む暇が無いほど忙しく働いている時は気づきませんが、身体にダメージは蓄積されていきます。

心身に異常を感じている場合は、すぐに退職することをおすすめします。

ブラック企業でも、なんとか転職活動の時間が確保できそうな人は働きながら転職活動をしてみるのも一つの手です。

ブラック企業から脱出できるように…

最後に、私はブラック企業から無事脱出して、良い会社に巡り会うことができました。

同僚やお世話になった先輩、お客様に申し訳ない気持ちで、ブラック企業を辞めるかとても迷いました。

今ではあの時、自分の将来のことを考えて、決断して心から良かったと思えます。

ブラック企業は多くの人を不幸にします。

一人でも多くの方が早くブラック企業の洗脳から脱出できるよう心より願いこの記事を書きました。

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