ブラック企業を辞めた後はどうなる?転職までの流れや、辞めた後の生活の様子を紹介します。
ブラック企業を辞めたい‥
と考えていても、退職に向けて何を準備すれば良いのか、どんな生活になるのか分からなければ、辞める決心はなかなかできないですよね。
この記事では、職場を退職した後何が起こるのかを解説していきます。
企業を辞めようか迷っている方、辞める決意をしたがすぐに辞めて良いものか考えている方は参考にしてください。
目次
社会保険の手続きをする
もし退職をしたらと想像したら、やりたいこと、やらなければいけないことが沢山思い浮かぶことでしょう。
その中でも、社会保険関係の手続きを始めに行うことをおすすめします。
健康保険や年金の手続きには期限があり、失業保険も、早く申請すれば給付金も早く貰えるからです。
失業保険の手続きをする
退職したら一番最初に、ハローワークに失業保険の手続きをすることをお勧めします。
失業保険は申請をした日を基準に、貰える日が決まるので、早く申請すれば、それだけ早く給付金も貰えるからです。
失業保険を受け取るには、離職票が必要です。
離職票は、退職日の後に、勤めていた会社が手続きをすると発行されます。
企業を辞めるときに、離職票をなるべく早く届けてもらうよう念を押しておきましょう。
失業保険は、1年間勤めている方ならば基本的には貰えます。(雇用保険加入している企業である必要があります。)
*詳しく知りたい方は下記リンクを参考にしてみてください。失業保険についてまとめたものでは一番分かりやすいと感じました。
失業手当(失業保険)はどんな人がもらえる? 金額・期間・手続き方法を解説【社労士監修】| マイナビ転職 転職実用事典「キャリペディア」 (mynavi.jp)
健康保険、年金の手続きをする
失業保険の手続きが完了したら次は、健康保険と年金の切り替え手続きをしなければいけません。
健康保険と年金の切り替えの期限は、退職後14日となっているので、早めに切り替えましょう。
切り替える方法は、しっかりしている会社であれば、手続き方法を労務を担当している人から教えて貰えます。
しかし、中には辞めて行く人には冷たい態度を取る企業もあります。
会社を頼れない場合は、市町村の年金、健康保険を担当している部署に相談しましょう。
健康保険と年金の手続きは自分で行わなければ進まないので注意してください。
転職活動をする
保険の手続きが終わったら、多くのサラリーマンの人は転職活動をして、次の職場を探すことになります。
ここからは、転職活動の始まり方や、どの求人媒体を使えばブラック企業を避けられるのか、といった情報を紹介します。
転職活動のイメージが出来ていなければ、退職に踏み切るのは難しいですよね。
辞めたあと、どんな流れで何に注意すれば良いのかを確認していきましょう。
転職エージェントを利用するのがおすすめ
失業保険の手続きをするためにはハローワークに行かなければいけません。
その流れで、ハローワークで企業の検索の仕方を教えて貰ったり、面接対策などのセミナーの紹介をしてもらえます。
ブラック企業から抜け出すためには、ハローワークだけではなく、転職サイトや転職エージェントを利用してみるのがおすすめです。
転職エージェントの良いところとして、企業毎に担当者がいて、現場にも足を運んでいるので、残業時間等の実情を知っていることが挙げられます。
そのため、ブラック企業かどうかハローワークの求人よりも見分けやすくなっています。
求人は想像以上にある
応募したい企業を検索してみると、魅力的な求人は私が想像していたよりもたくさんありました。
ブラック企業経験者は前の職場の経験から、会社に対する労働環境への期待が下がります。
そのため、募集要項を見た時点では働いてみたいと思える企業が多くあります。
書類選考の段階では、受けたい企業が多くあり、応募者が企業を選ぶ形になるイメージになります。
転職活動は、実践=練習にもなるので、受けたいと思った企業は積極的に受けると成功に繋がります。
転職活動の平均は3〜6ヶ月
転職活動の平均期間は3〜6ヶ月と言われています。
転職活動で企業に応募すればするほど、面接にも慣れ、自分の市場価値も理解できるようになります。
3ヶ月の間には、自分の受けるべき企業が分かり、書類選考や面接で伝えるべきことも分かるようになるので、内定を貰えるようになります。
もちろん、平均的な期間なので、スキルが高い人は早く転職できたり、違う職種を目指す人は時間が長く掛かることもあります。
退職理由は素直に伝えても問題ない
残業時間が多かったので退職した、上司からパワハラを受けていたので辞めた‥
このような退職理由を伝えると、面接官に働く意欲が薄い、人間関係を作るのが下手、と思われないか心配ですよね。
また、勤務年数が少ない人は、それを理由に悪い評価がされて転職できないかもしれない、と気になるところでしょう。
伝え方を間違えなければ、ブラック企業であったことを理由に退職したと伝えても、マイナス評価にはなりません。
・深夜近くまでの残業が続き、身体に不調を感じたので退職しました。
というように、残業すること自体は嫌いではないという意図を伝えましょう。
また、話す態度も重要で、動揺しておどおどした態度を取ると、やましいことがあるのではないかと邪推されてしまいます。
質問されても、他の質問と同じように構えることなく自然体で答えれば大丈夫です。
しばらくは貯金を削る生活になる
転職活躍中は、金銭的には出費が収入を上回る生活になることでしょう。
失業保険が貰えるのは、自己都合退職であれば手続きより2ヶ月半後です。
アルバイトをするにしても、転職活動をしながらになるので、時間は思ったより割けません。
辞める前に貯金をしておくか、家族を頼って一旦実家に帰るなど、金銭面の対策はしておくようにしましょう。
やめた後の心身へ状態はどうなっている?
退職後の流れは理解できたでしょうか。
ブラック企業を退職した後は、少しゆっくりしたいところですが、保険の手続きと転職の準備は早めにするのがおすすめです。
ここからは、ブラック企業を辞めたあとの心身の状態を、筆者の経験から紹介していきます。
肩こり腰痛頭痛が苦しめる
ブラック企業に勤めている期間が長い人ほど、肉体的な疲労が蓄積しているものです。
私はデスクワークを4年間していましたが、辞めた後暫くは、肩こり、腰痛とそこからくる頭痛に苦しめられました。
ブラック企業で働いているときは、独特の緊張感のせいかさほど気になりませんでした。
しかし、異常なストレスから解放されたせいか、蓄積された疲れを辞めた後に感じるようになったのです。
静養することも重要
毎日4〜5時間は当たり前のように残業していたので、退職後もバリバリ活動するつもりでしたが、そうはいきませんでした。
きっと身体が、働きすぎを警告していたのでしょう。
しばらくは、ハイキングや川沿いのウォーキングといった軽い運動をしたり、日帰り温泉に行ったりして体の疲れを取りました。
完全に身体の疲れが取れたと実感できたのは、退職後1年ほど経過した頃でした。
ブラック企業で働いている期間が長い人は、隠れた身体の疲労が蓄積しているので、ゆっくりすることも重要です。
精神面もかなり疲労をしている
ブラック企業での労働は身体面だけでなく、メンタル面も蝕んでいきます。
辞めた後はしばらく何気ない場面で、きつく叱られたことや、理不尽に怒られたことがフラッシュバックしてきました。
例えば、一人だけ明らかに多い仕事量を押し付けられて
「仕事が終わるのが遅い!みんな足を引っ張っている。謝りに行ってこい!」
と怒られた場面などを、怒りと共に思い出してしまうのです。
ブラック企業を辞めた後にメンタル面の疲労にも気づきました。
好きなことをしてみよう
心をリフレッシュさせるためには、自分の好きなことをしてみると良いでしょう。
ブラック企業に勤めていた時には、常に会社のことを考えていたので、自分の時間というのが取れなかった人も多くいることでしょう。
旅行だったり、外食だったり、お酒を飲んだりやりたいことをやってみましょう。
在職中とは違い、転職活動と趣味の時間は両立できるものです。
焦らずに自分の時間を持つことも、心が疲れていると感じる人には重要です。
転職後に待っている生活
転職活動に成功し、ブラック企業を抜け出すことができたらどんな生活がまっているのでしょうか。
世間では何気ないことですが、ブラック企業では感じることが出来なかった体験ができます。
定時で帰れる幸せがある
ブラック企業は、年中残業するのが当たり前です。
しかし世の中の企業は、定時で業務を終えて、業務が残っていれば、残業をするのというスタンスが基本です。
そのため、毎日ではないですが、定時で帰れる日というのが存在します。
真暗になる前に会社を出ることができるのは、新鮮でとても嬉しいものです。
寄り道するのも良いし、帰ってゆっくり過ごすのも自由です。
平日にちょっとした幸せを感じることができます。
プライベートが充実する
私がブラック企業に勤めていた時は、友人や知り合いに
「休みの日何をして過ごしているの?」
と聞かれると答えに困ったものです。
ほとんどの日疲れ果てて、休みに当てていたので、答えられるようなことがありませんでした。
平日や休日に、ある程度時間が取れるようになると自分の趣味の時間というものが取れるようになります。
今までやってみたいと思っていたが、時間が無くて我慢していたこともできるので、プライベートが充実します。
このブログも、私がブラック企業に勤め続けていたら、とても書く時間は確保できなかったでしょう。
リフレッシュして仕事に集中できる
しっかり休んで、身体や心を良い状態に保っておくと、仕事に集中できます。
眠気や肩こりや頭痛といった不調、長時間労働や人間関係のストレスがあると、それに抵抗するのに労力を使ってしまいます。
その結果、仕事への集中力は下がってしまい、効率が落ちて質の低い仕事をしてしまいます。
報告を忘れてしまう、仕事の期限が整理できない、といったミスは本人の能力の問題ではない場合もあります。
心身のコンディションが整うと、仕事が捗り、成果も出やすくなります。
まとめ
ブラック企業を辞めて、転職後に起こることは想像できましたか?
ここまで
・まず最初に保険の手続きをする
・3〜6ヶ月生活できるだけの貯金があると安心
・心身共に疲れているので、休みながら転職活動をすると良い
・ブラック企業を抜け出せたら、充実した生活が待っている
という流れで紹介してきました。
私の意見として、スキルアップや企業での出世など、明確な目的がない限りは、ブラック企業には早く見切りをつけることをおすすめします。
働いている時は気づかないかもしれませんが、心身のダメージは蓄積され、簡単には回復しません。
皆さんもブラック企業から抜け出し、当たり前の幸せや喜びを感じられるよう心より願っています。
どんな企業がブラック企業に該当するのかは下記の記事を参考にしてみてください。